ホールズワーズ(英語表記)William Searle Holdsworth

改訂新版 世界大百科事典 「ホールズワーズ」の意味・わかりやすい解説

ホールズワーズ
William Searle Holdsworth
生没年:1871-1944

イギリスの法制史家。1897年母校オックスフォード大学のフェロー,1903-08年ロンドン大学の憲法教授,10年オックスフォード大学の英法講師,22年同教授となり,死ぬまでこの地位にあった。ほかに政府関係の仕事でも活躍している。彼の学問的エネルギーは驚嘆すべきものがあり,主著《英法史》(1903-72)は17巻を数え,その出版には70年近い年月を要した。本書は英法の歴史をその最初期から1873-75年の裁判所法に至るまで全分野にわたって叙述したもので,1人の著者による全英法史の概観だけに完全さの点では欠ける点がなくもないが,英法史の事典的価値を有するのみならず,一貫した立場から英法史を詳細に鳥瞰した通史としても比類のない存在である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android