マダマ宮殿(読み)マダマキュウデン

デジタル大辞泉 「マダマ宮殿」の意味・読み・例文・類語

マダマ‐きゅうでん【マダマ宮殿】

Palazzo Madama》イタリア北西部、ピエモンテ州の都市トリノにある宮殿トリノ王宮とともにカステッロ広場に面する。古代ローマ時代の砦があった場所に、14世紀にアカイア家の宮殿が建てられ、16世紀にファサードが完成。17世紀にサボイア公国ビットリオ=アメデオ1世の未亡人で後に摂政を務めたマリー=クリスティーヌの居城になった。現在は中世ピエモンテ地方の美術工芸や家具調度品を展示する博物館になっている。1997年、「サボイア王家の王宮群」の名称で、世界遺産(文化遺産)に登録された。

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世界大百科事典(旧版)内のマダマ宮殿の言及

【トリノ】より

…19世紀の初めナポレオンによってフランスに併合されたが,ウィーン会議で旧に復した。1848年革命でこの地に議会が開設され,マダマ宮殿Palazzo Madamaに議場が置かれた。現在も市の中心部のカステロ広場にあるマダマ宮殿は,トリノの代表的な歴史建築物で,アウグストゥス時代の城砦の一部を基礎に幾世紀にもわたる増築・補修が重ねられ,とくに18世紀の建築家ユバラの手になる西側正面の部分は均整のとれた美しさで知られる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」