ムカシヨモギ(昔蓬)(読み)ムカシヨモギ(英語表記)Erigeron acris var. kamtschaticus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムカシヨモギ(昔蓬)」の意味・わかりやすい解説

ムカシヨモギ(昔蓬)
ムカシヨモギ
Erigeron acris var. kamtschaticus

キク科多年草で,ヤナギヨモギともいう。本州中部から北海道,サハリン千島カムチャツカにかけての温帯から寒帯に分布する。山地の乾燥した草地や谷川沿いの砂地に生える。茎は多数分枝し高さ 60cmほどになり,下部は赤紫色を帯び,軟毛を生じることがある。葉は3~6cmの細長い披針形でまばらに鋸歯があり,縁に毛をもつものもある。秋,各枝先に白色の頭状花を1つずつつける。総包片は線状披針形で,粉状の細毛をもつ。ごく近縁のものに本州や四国にみられるホソバムカシヨモギ E. acris var. linea-rifoliusおよびアジア,ヨーロッパの温帯から寒帯に分布するエゾムカシヨモギ E. acris var. acrisがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android