ヤブツバキ(藪椿)(読み)ヤブツバキ(英語表記)Camellia japonica var. japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤブツバキ(藪椿)」の意味・わかりやすい解説

ヤブツバキ(藪椿)
ヤブツバキ
Camellia japonica var. japonica

ツバキ科の常緑高木。日本の暖地,特に太平洋側の海岸近くの丘陵に自生する。数多くの園芸品種のもととなった種類である。高さ3~5mで,厚く光沢のある葉を互生する。花は春早く咲き,枝の先に1個ずつつく。直径5~8cmの5弁花で通常紅色,多数あるおしべは下半部で互いに癒着して筒をなす。果実は径3~5cmの球形果皮が厚く,熟すると開裂して大型褐色のつやのある種子をのぞかせる。この種子から椿油をとる。日本海側の山地には同属の別種ユキツバキ (雪椿)がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android