椿油(読み)つばきあぶら(英語表記)tsubaki oil

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

椿油
つばきあぶら
tsubaki oil
camellia oil

ツバキの種子から圧搾法により採油される不乾性油。産額は少ないが日本の特産油で、伊豆諸島、九州南部が有名である。種子の含油量35%程度。ヨウ素価80~85。凝固点は低く、零下10℃で一部分、零下15℃で全部が凝固する。主要成分脂肪酸はオレイン酸で含有量は80~90%。リノール酸を2~6%、飽和脂肪酸を10%程度含んでいる。オレイン酸原料としてはオリーブ油に勝る。リノール酸の含有量が少ないから、自動酸化しにくい。このために日本では古くから頭髪用油として用いている。食用油としての用途もある。油かすは、サポニンを含み洗浄作用をもっているが、肥料としても使われる。

[福住一雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

つばき‐あぶら【椿油】

〘名〙 椿の種子からとれる不乾性油。黄色っぽく特有のにおいがあり、食用油、髪油などに用いる。つばきゆ。
※俳諧・犬子集(1633)二「しぼり出す椿あぶらか花の露〈貞徳〉」

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