三菱エアロバス MS725

日本の自動車技術240選 の解説

三菱エアロバス MS725

従来の観光バスのイメージを一新させるため、伊のセッサーノ氏のデザインを採用したハイウェイを走行するに相応しい機能美を有するフォルムである。またこのスタイルは空力特性の徹底的追求から生まれ、空気抵抗係数も驚異的な値である。ボデーは日本初のラーメントラス構造とモノコック構造の特徴を組み合せた複合構造「スーパーコンプストラクチャ」を採用し、強度剛性アップと同時に軽量化を実現した。また、リベットレス化(フラットサーフェース化)による美観の向上を図り、更に、大型バスでは日本初の前輪独立懸架エアサスペンションを採用し、操舵性・安全性を大幅に向上させた。保管場所三菱自動車工業(株)トラック・バス技術センター管理部 (〒211-8522 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地)
製作(製造)年1982
製作者(社)三菱自動車工業株式会社
資料の種類設計図・文献
現状保存・公開
車名エアロバス(MS725)
会社名三菱自動車工業(株)
製作開始年1982
協力者セッサーノ氏
車種・用途観光バス
実車所在/模型(稼働中)
乗員62人
車両重量11,610kg
エピソード・話題性フラットサーフェース
構造スーパーコンプストラクチュア
全長11,940mm
全幅2,490mm
全高3,250mm
タイヤサイズ゙11.00R20-14PR
特徴日本初のラーメントラス構造とモノコック構の特徴を組合せた複合構造
フレームフレームレス
前軸ウイッシュボーン式円形ダイヤフラムバネ
後軸車軸式円形ダイヤフラムバネ
軸距6,500
前トレッドx後トレッド1995×1825
ステアリングボールナット式
ダンパー筒型複動
スタビライザーリア)トーションバー
冷却/気筒配列水冷/8V
弁機構OHV
内径x行程135×140mm
排気量16,031cc
最高出力/回転数320PS/2200rpm
燃料タンク容量400L
ハイブリッドシステム形式なし
変速機OD付6段
駆動方式RR
モード燃費-
参考文献三菱自動車工業(株)社史'87年版バス要覧
その他事項前照灯:ハロゲン;ワイパー:電動;足ブレーキ:エアオーバーハイドロリック;手ブレーキ:プロペラ軸内部拡張型;原動機:名称 8DC9種類 ディーゼル直噴;比出力:19.96PS/L;最終減速:4.666;最高速度:132km/h;備考:8DC8(290PS)搭載車もある;

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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