中正俱楽部(読み)ちゅうせいクラブ

改訂新版 世界大百科事典 「中正俱楽部」の意味・わかりやすい解説

中正俱楽部 (ちゅうせいクラブ)

無所属議員によって組織された院内団体。1924年第2次護憲運動護憲三派普選断行貴族院改革,行政・財政の整理を掲げて,第15回総選挙にのぞみ大勝したが,革新俱楽部は代議士数を43名から30名に減少させた。このため中立無所属議員の動向が注目されたが,若尾璋八,岡田忠彦らは新議員28名,前議員14名で中正俱楽部を発足させた(1924年5月30日)。森矗昶(のぶてる),堤清六らの実業家も加わっていた。しかし,25年5月治安維持法賛否をめぐって俱楽部は分裂し,11名は政友会に入り,残りは革新俱楽部の尾崎行雄,清瀬一郎ら反政友会派と新正俱楽部を結成した。
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