衣服や手回り品などを暫時入れておくための蓋(ふた)のない浅い箱。ほぼ縦6、70センチメートル、横4、50センチメートルで漆塗り、桑・桐(きり)製などのほか、竹を編んだものなど種々ある。乱れ箱は平安時代の打乱箱(うちみだりばこ)と中世の広蓋(ひろぶた)とが一つになったものである。打乱箱は縦・横が30センチメートル前後、深さ3センチメートルほどの蓋のない箱で、女性が寝るときにかもじなどを入れたり、髪を梳(す)くときに使ったり、手巾(てのごい)を入れたりするのに用いられた。広蓋は衣服などの引出物をのせる蓋のない箱で、元来は櫃(ひつ)や長持の蓋を用いたが、のちには専用につくられるようになった。これが明治以後、脱ぎ捨てた衣服などを入れるのに旅館などで使われるようになり、乱れ箱とよぶようになった。
[小泉和子]
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
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