広蓋(読み)ヒロブタ

デジタル大辞泉 「広蓋」の意味・読み・例文・類語

ひろ‐ぶた【広蓋】

衣装箱のふた。昔、人に衣服などを与えるとき、これにのせて差し出した。
縁のある漆塗りの大きな盆。

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精選版 日本国語大辞典 「広蓋」の意味・読み・例文・類語

ひろ‐ぶた【広蓋】

  1. 〘 名詞 〙 衣装箱のふた。古く、人に贈ったり賜わったりする時に、衣類などをのせてさし出す台としても用いられ、後には、それに似せて作った大型の盆をもいう。漆塗りで縁があり、底が浅く方形のものが多い。
    1. 広蓋〈婚礼道具諸器形寸法書〉
      広蓋〈婚礼道具諸器形寸法書〉
    2. [初出の実例]「色々の絹四十領、銀劔七、広ぶたに置かせ」(出典:平家物語(13C前)三)

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食器・調理器具がわかる辞典 「広蓋」の解説

ひろぶた【広蓋】

盆の一種。引き出物、食物、衣服などを進呈したり、供したりするのに用いる長方形または正方形の、縁のある大きな盆。盆の中央家紋を入れるのが正式

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世界大百科事典(旧版)内の広蓋の言及

【ひつ(櫃)】より

…人に物を贈る場合も櫃に入れて運んで行き,差し出すときは蓋を返してここに載せて出した。これが広蓋(ひろぶた)のもとである。近世になると唐櫃はほとんど使われなくなり,長持に変わった。…

※「広蓋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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