停止反応(読み)テイシハンノウ

化学辞典 第2版 「停止反応」の解説

停止反応
テイシハンノウ
termination reaction

連鎖反応において連鎖伝達体が失活する反応ラジカル重合では停止反応は高分子ラジカル間で二分子的に起こり,再結合と不均化反応がある.スチレンアクリロニトリルでは再結合停止が,メタクリル酸メチルメタクリロニトリルでは不均化停止が60~70% 起こるようになる.また,アクリロニトリルの不均一重合においては,成長ラジカルが沈殿相に埋め込まれるために一分子停止が起こる.イオン重合では停止反応は,一般に一分子的に起こる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の停止反応の言及

【重合】より

…すなわち,(化学式)あるいは,(化学式)となる。このような反応機構で起こる付加重合反応をラジカル重合radical polymerizationといい,反応(2),(3),(4)および(5)をそれぞれ開始反応,成長反応,停止反応という。 ラジカルは反応性が高いため,モノマーの不飽和結合以外に,反応系に存在する種々の物質と反応することもしばしば起こる。…

※「停止反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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