別屋(読み)べつや

精選版 日本国語大辞典 「別屋」の意味・読み・例文・類語

べつ‐や【別屋】

〘名〙
② 汚れが触れないように別に設けた家。月経中や出産時の婦人などが炊事の火を別にしてこもる家。他屋(たや)別火屋(べつひや)
説経節・さんせう太夫(山本九兵衛板)(1667)三「我等が国のならひには。いみやいまれの者こそは。べつやにをくと聞て有」

べち‐や【別屋】

〘名〙 (「べち」は「別」の呉音) 別の家。べつや。
※説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)中「われらがくにのならひには、いみやいまるる物をこそ、べちやにをくとはきひてあれ」

べつ‐おく ‥ヲク【別屋】

〘名〙 母屋から離して建てた家屋。はなれ。本宅以外の家屋。別宅。べつや。
※俳諧・別座鋪(1694)序「翁ちかく旅行思ひ立給へば別屋に伴ひ」 〔晉書‐魏詠之伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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