城壁破壊機(読み)じょうへきはかいき(英語表記)battering ram

翻訳|battering ram

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「城壁破壊機」の意味・わかりやすい解説

城壁破壊機
じょうへきはかいき
battering ram

攻城兵器とも呼ばれる。古代中世に使用された西洋の攻城兵器の一つ。普通太く重い大きな1本の丸太で,上部から縄によって吊られて前後に動き,兵士勢いをつけて丸太を城壁にぶつけるか,ときには数百人の兵士が丸太の両側から伸びた綱で勢いをつけて丸太を前方に突進させ,城壁に当てることにより,城壁に穴をあけた。丸太の先端には金属製の衝角がついており,羊角の形に鋳られたものが多かった。しばしば車輪がついた亀状の大型甲状掩蓋車の中に組込まれていた。強力な砲が登場するまで,城壁に突破口をつくる役割を果した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android