大大(読み)ダイダイ

デジタル大辞泉 「大大」の意味・読み・例文・類語

だい‐だい【大大】

[副]
大きい感じを与えるさま。太っているさま。
「低くても―として豊満に見えるけれども」〈谷崎細雪
広く場所をとっているさま。
両脚を無遠慮に伸ばし、―と寝そべりだした」〈長与竹沢先生と云ふ人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大大」の意味・読み・例文・類語

だい‐だい【大大】

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① いかにも大きいさま。また、でっぷりと太っているさま。
※玉塵抄(1563)一九「字こそ多けれなにごとにかもの字を大々とかいたことぞ」
※細雪(1943‐48)〈谷崎潤一郎〉下「和服の上にコートを着てゐる妙子は、低くても大々(ダイダイ)として豊満に見えるけれども」
はたにかまわず、場所を広くとって動作するさま。また、物事程度がはなはだしいさま。
※玉塵抄(1563)八「叢林と云ことをはじめてしだいて寺を大にだいだいとしてそこえ一所にあつまってつとめ勤行をもはったとし」

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