帳合米(読み)チョウアイマイ

デジタル大辞泉 「帳合米」の意味・読み・例文・類語

ちょうあい‐まい〔チヤウあひ‐〕【帳合(い)米】

江戸時代大坂堂島米市場で、実際には受け渡しをせず、帳簿上で売買された米。また、その売買。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「帳合米」の意味・読み・例文・類語

ちょうあい‐まい チャウあひ‥【帳合米】

〘名〙 江戸時代、帳合米相場によって売買される米。また、その売買。帳合。
草茅危言(1789)九「大に風俗を破り、人心を害する事の最上第一たる可は、堂島にて帳合米と名付米穀の不実商也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の帳合米の言及

【商品取引所】より

…大坂商人による堂島米市場が幕府から公認されたのが1730年(享保15)である。その時点では帳合米(ちようあいまい)といって帳面上だけで決済する先物と,正米(しようまい)といって現物決済の取引が区別されていた。この堂島米市場の帳合米制度の骨組みは次のようである。…

※「帳合米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android