干し貝柱(読み)ほしかいばしら

食の医学館 「干し貝柱」の解説

ほしかいばしら【干し貝柱】

ホタテガイ貝柱をゆでて乾燥させると、栄養価がかわります。たんぱく質16.9g→65.7g、カリウム380mg→810mg、リン230mg→610mg、亜鉛1.5mg→6.1mgとふえます(可食部100g中)。中国では、乾燥した貝柱を「干貝(カンペイ)」と呼び、フカヒレ、干しアワビ、干しナマコにならぶ“四珍”の1つと珍重し、高級料理に欠かせないものになっています。
 購入の際は、澄んだ、べっこう色の干し貝柱を選びましょう。
 中国からの輸入ものが多いのですが、北海道や東北地方でも生産しています。
 調理のときは、水かお湯につけて1晩置きます。もどし汁はだしがよくでていますので、捨てずにスープなどにして使いましょう。
 漢方では、貝柱には、視神経の機能を高める働きがあるといわれ、徹夜仕事の多い人、1日中目を酷使する人、受験生、決算期のビジネスマンなどに最適です。視神経からくるめまい頭痛肩こり、精神不安などの症状を改善します。
 1回に食べる貝柱の目安は缶詰なら、1/4程度が適量です。

出典 小学館食の医学館について 情報

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