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ナマコ

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栄養・生化学辞典の解説

ナマコ

 [Stichopus japonicus].棘皮動物の一種.ナマコマナマコ目アカオニナマコ属に属する.食用種がある.

出典|朝倉書店
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ナマコ

円筒状で左右対称の体形をした無脊椎(せきつい)動物で、日本近海には約200種が生息する。主に食用になるのはマナマコで、体表の色からアカナマコ、アオナマコ、クロナマコの3種に区別される。アカナマコは国内の生食向けに1キロあたり500~1千円程度で取引される。アオナマコ、クロナマコの乾燥品は高級食材として主に香港や中国に輸出される。農林水産省の統計によると、2011年の輸出量は約195トン、価格は約118億円に上る。主産地は北海道や青森県など寒冷地。県によると、県内のナマコ漁獲量(生)は年間20トン前後で、大半がアカナマコだという。

(2013-01-27 朝日新聞 朝刊 和歌山3 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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百科事典マイペディアの解説

ナマコ

ナマコ綱の棘皮(きょくひ)動物の総称。体は前後に細長い。前端の口の周囲には触手が発達。歩帯は退化して3対。シロナマコのように管足を欠く種もある。強い刺激を受けると内臓を肛門から排出し,その間に逃げる。
→関連項目棘皮動物

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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食の医学館の解説

なまこ【ナマコ】

《栄養と働き&調理のポイント
 食用できるナマコは、マナマコ、オキナマコ、クロナマコ、ハネジナマコ、バイカナマコなどがあります。全長は30cmほど、表皮はイボがあり、ヌメヌメしています。
○栄養成分としての働き
 ナマコは約90%が水分で、秀でた栄養素は見あたりません。ただ、コリコリとした肉質はコラーゲン繊維によるもの。このコラーゲンは、細胞や組織をつなぎ、機能の活性化を促進させ、皮膚や骨、目の老化を防止します。肌の衰えが気になる人、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が心配な人、目が疲れやすい人におすすめです。
 低カロリーなうえに、意外にもコレステロールを100g中1mgしか含まないので、酒の肴(さかな)に最適です。
○漢方的な働き
 ナマコは中国では、腎機能(じんきのう)や肝機能を促進させるとされ、血行促進効果も期待できるといわれています。
 調理をする際は、下ごしらえが必要です。二とおりの方法があり、1つは、わたを取り除いたあと、振りナマコといって多量の塩で生ナマコをもみ、ざるで振り落とします。もう1つは、茶振りナマコといって、塩をふり置いたあと70度~80度の番茶に入れて塩を抜く方法です。干しナマコなら、水でもどしましょう。ダイコンおろしとともに二杯酢にしたりスープ、煮ものなどにするとおいしくいただけます。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナマコ
なまこ / 海鼠
sea-cucumber

棘皮(きょくひ)動物門ナマコ綱Holothuroideaに属する海産動物の総称。大きなイモムシ形の海産動物で、体の前端に口と触手、後端に肛門(こうもん)があり、岩や砂の上をゆっくりとはい進む。世界で1500余種、日本近海からは約180種が知られる。[重井陸夫]

形態

体は筒形で、腹面が平たくて背面の盛り上がったかまぼこ形のものが多いが、背腹の区別のないものもある。口の周りにはふさふさした触手が何本もある。腹面には小さいいぼのような管足が無数にある。管足は縦に3対列をなして並ぶことが多いが、背腹の区別のないものでは、体の周りに5対列をなして並ぶ。管足がまったくないものもある。体表は粘液でぬるぬるしていて、皮革のような手ざわりのものや、ぶよぶよした柔らかいものもあり、また滑らかなものも、ざらざらして手に吸い付くような感じのものもある。皮膚の中には顕微鏡的な小骨片が無数に埋もれている。骨片の形は櫓(やぐら)、錨(いかり)、車輪などに似ていて、ナマコを分類するときの標徴とされる。体壁は筋肉と結合組織からできていて厚い。体内には消化、水管、血洞、神経、生殖の各器官系がある。呼吸樹という樹枝状の薄膜の袋やキュビエ器官という粘着性の強い紐(ひも)のようなものをもつものも多い。ほとんどのものが雌雄異体であるが、同体のものもある。[重井陸夫]

生態

体を移動する場合、腹面の管足を使い、岩に吸い付いたり砂上をはいながら進むものが多いが、体全体をくねらせて動くもの、また体を振って泳いだり、浮遊生活をするものも知られている。餌(えさ)は砂泥中の腐食物や微生物、あるいは浮遊生物で、口の周りの触手をシャベルや網のように使ってとる。昼間の一定時間、餌(えさ)をとらず、砂中に潜って睡眠をとるものや、夏の間、砂中に深く潜って夏眠するものもある。外敵に襲われると内臓を吐き出し、またキュビエ器官をもつものは、それを相手の体に絡めて身動きできないようにする。吐き出した内臓はじきに再生してくる。肛門のなかにカクレウオという魚が寄生しているものもある。普通、雌雄が別々に放卵と放精を行い、海中で受精がおこり、浮遊性の幼生が生じるが、卵胎生のものや、保育習性をもつものも数多く知られている。[重井陸夫]

ナマコ類の体壁には、サポニンという表面活性作用をもつ物質が含まれている。その含量や毒性の強さはナマコの種類によってかなりの差があり、ニセクロナマコなどは皮膚の傷からしみ出る液によって魚が死ぬほど強力である。ナマコ毒は、経口的に摂取すれば毒性は弱まるが、量が多いと嘔吐(おうと)などの中毒症状がおこる。マナマコによる中毒例はなく、また乾製品については製造過程でサポニンがほとんど消失してしまうので安全である。[重井陸夫]

名称

ナマコとは、生の小動物の意で、生子、奈麻古(麻は、万、末もある)などの字があてられることもある。海鼠の字はすでに『古事記』のなかに、天鈿女命(あめのうずめのみこと)に口を切り開かれた海産動物の名として登場する。海の鼠(ねずみ)とは、マナマコの形態や生態的特徴にちなんだもので、冬の夜間の干潮時に磯(いそ)へ出てみると、岩の間にずんぐりしたネズミを思わせるようなマナマコがよく観察される。そのほかに、沙、沙蒜、海蛆、海男子などの字があてられることもある。中国ではニンジン(人参)のように栄養のある海の物の意で海参と称し、欧米諸国ではその奇妙な体の形から、海のキュウリ(米、英、独)、海のソーセージ(北欧)、海の長虫(仏)などとよばれる。[重井陸夫]

食品

ナマコに関する記述は古くからあり、『古事記』にすでに「海鼠」の名称が使われている。ナマコを生(なま)のままで食べる習慣は日本独特のものといってよく、ほかにはごく一部の民族の間で知られているにすぎない。生食するのはマナマコという種類である。関東では身の柔らかい青ナマコ(青こ)、関西では歯ごたえのよい赤ナマコ(赤こ)が好まれる。冬至ナマコの名称もあるように、初冬のころから味がのってくる。
 ナマコの両端を切り落とし、真ん中を縦に切って腸をとる。ざるや容器に入れて塩をふりかけ、よくゆすってぬめりをとる。これを振りなまこといい、十分ぬめりが出ると身は堅く収縮して小さくなる。振りなまこは水洗いして用いる。酢の物にしてこりこりした歯ざわりを楽しむのが一般的な食べ方である。振りなまこを煮立った番茶に入れてさっと火を通すと、色が美しく、身も柔らかくなる。これを茶振りなまこという。
 ナマコの乾燥品をいりこ(乾海鼠・煎海鼠)という。柔らかくもどして、おもに中国料理に用いる。内臓の塩辛がこのわた(海鼠腸)である。卵巣を干したものはこのこ(またはくちこ)といい、珍味の一つとされている。さっとあぶって食べる。[河野友美]

民俗

『古事記』に、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が魚類を集めて食物としてお仕えするかと尋ねたとき、ナマコだけが答えなかったので、「この口や答えせぬ口」と小刀で口を裂かれた説話がある。それでナマコの口はいまでも裂けているというが、藁(わら)でナマコを縛ると切れるとの俗説は、藁の成分とは無関係で、なんで縛っても切れてしまう。[矢野憲一]
『崔相著『なまこの研究――まなまこの形態・生態・増殖』(1963・海文堂) ▽大島廣著『ナマコとウニ――民謡と酒のさかなの話』第4版(1995・内田老鶴圃新社) ▽本川達雄・今岡亨・楚山勇著『ナマコガイドブック』(2003・阪急コミュニケーションズ)』

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