もどり‐かご【戻駕籠】
※俳諧・天満千句(1676)八「二条川原の陸にまどへり〈如見〉 呼かへす戻り駕籠には月をのせて〈
宗因〉」
[2] (
戻駕)
歌舞伎所作事。
常磐津。初世桜田治助作詞。初世鳥羽屋里長作曲。二世西川扇蔵・初世市山七十郎振付。本名題「
戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」。天明八年(
一七八八)江戸中村座初演。
顔見世狂言「唐相撲花江戸方
(とうずもうはなのえどかた)」の四立目に演じられた。京都紫野で、
浪花の次郎作と
吾妻の与四郎という二人の駕籠かきが、乗っていた禿
(かむろ)を相手に
郭話をし、次郎作は石川五右衛門、与四郎は
真柴久吉と
素姓を現わして立ち回りとなる。「関扉
(せきのと)」「双面
(ふたおもて)」とともに常磐津の三名曲。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
戻駕籠
沖縄県那覇市の舞踊。本土の歌舞伎『戻駕籠色相肩(もどりかごいろにあいかた)』が沖縄に入ったもの。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報