拭く(読み)フク

デジタル大辞泉 「拭く」の意味・読み・例文・類語

ふ・く【拭く】

[動カ五(四)]紙や布などで物の表面をこすり、汚れや水分などを取り去ってきれいにする。ぬぐう。「ハンカチで涙を―・く」「ぞうきん廊下を―・く」
[可能]ふける
[用法]ふく・ぬぐう――「汗をふく(ぬぐう)」「涙をふく(ぬぐう)」では、両語とも使える。◇どちらも汚れ・水気などを取り去るために布や紙などを表面に当てて動かすことだが、「窓をふく」「食器をふく」のように、隅々までこすって全体をきれいにする意では「ぬぐう」は使いづらい。◇「ぬぐう」は部分的な汚れ・水気を取り去るという意が強い。「ハンカチで口もとをぬぐう」「ガラスの汚れをぬぐう」◇右の特徴から「ぬぐう」は、汚点やよくない印象などマイナス面を取り去る意にも用いられる。「劣等感をぬぐい去る」「疑念をぬぐいきれない」
[類語]拭う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android