朽腐(読み)くちくされる

精選版 日本国語大辞典 「朽腐」の意味・読み・例文・類語

くち‐くさ・れる【朽腐】

〘自ラ下一〙 =くちくさる(朽腐)
※日蓮遺文‐千日尼御返事(1280)「大梵王宮に指し付けておはせし御舌どもの〈略〉皆一時にくちくされて」
花物語(1908)〈寺田寅彦〉三「落ちた花は朽ち腐れて」

きゅう‐ふ キウ‥【朽腐】

〘名〙 くさって元の形がくずれること。朽爛。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※国会論(1888)〈中江兆民〉「草木と倶に朽腐(キウフ)することを快しとせず」 〔戦国策‐斉策・閔王〕

くち‐くさ・る【朽腐】

〘自ラ四(五)〙 草木や板などが枯れたり風雨にさらされたりして腐り、形がくずれる。くちくされる。
史記抄(1477)一七「其船ながら諸の齎物をも明州の渚に其ままでくちくさらせて今もまだ其船の形があると云ぞ」

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普及版 字通 「朽腐」の読み・字形・画数・意味

【朽腐】きゆう(きう)ふ

くさる。腐朽する。〔漢書、楊王孫伝〕鬼の言爲(た)る、歸なり。~千載の後、棺槨朽腐して、乃ち土に歸り、其の眞宅に就くことを得ん。

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