(読み)シャク

デジタル大辞泉 「杓」の意味・読み・例文・類語

しゃく【杓】[漢字項目]

[音]シャク(漢) [訓]ひしゃく
ひしゃく。「杓子しゃくし茶杓柄杓ひしゃく

しゃく【×杓】

柄杓ひしゃく
セリ科多年草。高さ約90センチ。葉は羽状複葉。5~7月ごろ、白い小花が集まってかさ状に咲く。やまにんじん。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「杓」の意味・読み・例文・類語

ひさく【杓】

〘名〙 (「ひさご(瓠)」の変化した語) =ひしゃく(柄杓)新撰字鏡(898‐901頃)〕
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「しろがねのをけふたつ、おなじひさくして、しろき御かゆ一をけ、あかき御かゆ一をけ」

しゃく・う シャクふ【杓】

〘他ワ五(ハ四)〙 手やひしゃくなどを使って、液体やその表面に浮いているものなどをくみとる。すくう。
※滑稽本・口豆飯茶番楽屋(1816)下「なんとおめへの所(とこ)に、ふなや金魚をしゃくふものはないか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「杓」の解説

杓 (シャク)

学名Anthriscus aemula
植物。セリ科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【スプーン】より

…この説明が日本の平安時代の《和名抄》にそのまま引用してあるのは,中国風にさじで飯をすくって食べる風俗が当時の上流階級の間に伝わっていたことをあらわし,飯を盛った器は最初から食膳に並べてあって,食べたいだけ食べた。そのころ匙は〈かい〉と呼ばれ,貝殻に形が似ていたことに由来するが,《新撰字鏡》によると〈杓(しやく)〉も〈かい〉と呼んでいるので,現在のさじ,杓子(しやくし)の類の総称だったことがうかがわれる。《延喜式》(927完成)によると,宮廷の食膳には銀製のはしとさじ,木製のはしとさじの2組がのせられていた。…

※「杓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android