東南アジア諸国連合首脳会議(読み)とうなんアジアしょこくれんごうしゅのうかいぎ(英語表記)ASEAN Summit Ministerial Meeting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

東南アジア諸国連合首脳会議
とうなんアジアしょこくれんごうしゅのうかいぎ
ASEAN Summit Ministerial Meeting

東南アジア諸国連合 ASEANに結集する各国首脳による会議。 1975年春のインドシナ情勢の急変,アメリカのアジア撤退と中ソの東南アジアをめぐる対立といった国際情勢を背景に,76年2月 23~24日インドネシアのバリ島に5ヵ国首脳が参集して第1回目の会議を開催。 ASEAN協調宣言 (バリ宣言) と東南アジア友好協力条約に調印した。第2回首脳会議は,77年8月4~5日クアラルンプールで開催された。5日に発表された共同声明は,対インドシナ諸国関係に若干の不安を残しつつも,日本,オーストラリアニュージーランドカナダ,アメリカ,ヨーロッパ共同体 ECなど域外先進国との積極的関係の樹立に意欲的であることを浮彫りにした。 87年 12月マニラで第3回首脳会議が開かれ,経済協力の必要性が確認された。また 92年1月シンガポールでの第4回首脳会議では冷戦後の地域安全保障に焦点が当てられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報