染韋(革)(読み)そめかわ

百科事典マイペディア 「染韋(革)」の意味・わかりやすい解説

染韋(革)【そめかわ】

皮革工芸一種。おもにシカの鞣(なめし)革を用い,文様を切り抜いた型紙を当てて染めたもの。古くから行われ,正倉院東大寺遺品がある。中世には甲冑(かっちゅう)に多く用いられ,近世には巾着(きんちゃく),煙管(きせる)袋などに応用された。

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