橘 旭翁(1代目)(読み)タチバナ キョクオウ

20世紀日本人名事典 「橘 旭翁(1代目)」の解説

橘 旭翁(1代目)
タチバナ キョクオウ

明治・大正期の筑前琵琶奏者 橘流宗家。



生年
嘉永1年10月10日(1848年)

没年
大正8(1919)年8月28日

出生地
筑前国博多(福岡県福岡市)

本名
橘 智定(タチバナ チジョウ)

旧姓(旧名)
一丸

別名
幼名=鹿太郎,前名=橘 旭桜(タチバナ キョクオウ)

経歴
荒神琵琶家系で盲僧琵琶妙福坊の子。安政2年祖父の名を継ぎ、智定と改名。13歳頃から琵琶を学び、明治20年琵琶楽の改良に着手。薩摩琵琶の研究、楽器の改造をすすめ、吉田竹子、鶴崎霞外らと筑前琵琶の創成に尽力した。26年橘に改姓。31年に上京し、小松宮、皇后陛下などの御前演奏を実現、旭桜と号す。34年より旭翁と号して、橘流琵琶宗家を創始。43年五弦琵琶を考案。大正7年に長男の一定に宗家を譲った。代表作に「湖水渡」「川中島」「小督」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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