檜皮葺(読み)ひわだふき

精選版 日本国語大辞典 「檜皮葺」の意味・読み・例文・類語

ひわだ‐ふき ひはだ‥【檜皮葺】

※栄花(1028‐92頃)うたがひ「ひはたふき・壁塗・瓦作なども数を尽したり」

ひわだ‐ぶき ひはだ‥【檜皮葺】

〘名〙 檜皮で葺いた屋根。ひわだ。
※東南院文書‐延暦二年(783)六月一七日・太政官牒「檜皮葺五間板敷東屋壱宇」

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「檜皮葺」の解説

檜皮葺
ひわだぶき

ヒノキの皮で屋根を葺くこと。幹からはいだ皮の厚さ・形を整え,1.5cm前後の間隔で重ね,竹釘をうって葺きあげる。軒先の軒付部は別に積みあげたもので,葺地がここだけ厚いわけではない。神社建築に多いが,「法隆寺伽藍縁起并流記資財帳」など奈良時代寺院記録にもみえ,また内裏貴族住宅にも用いられた。

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旺文社日本史事典 三訂版 「檜皮葺」の解説

檜皮葺
ひわだぶき

ヒノキの皮で,屋根をふいたもの
寝殿造神社・寺院の建物に多く用いられた。

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