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ヒノキ

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百科事典マイペディアの解説

ヒノキ

日本特産のヒノキ科の常緑高木。幹は直立し,樹皮は帯赤褐色で,縦裂し,薄くはがれる。葉は鱗片状で先は丸く,茎に密着,裏面の葉の合わさり目は白くY字形をなす。雌雄同株
→関連項目クロベ造林

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リフォーム用語集の解説

ヒノキ

ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹。漢字では桧(檜)、英語では「Japanese cypress」、または「Hinoki cypress」と表記される。木曾檜、尾州檜、扁柏、ヒノキサイプレスといった呼び名もある。材としての性質は木理は通直であり、肌目は緻密、堅さはそれなりにあり、腐食耐久性、磨耗耐久性、共に優れる。耐湿、耐水性が良く、特有の芳香を放つため、風呂場の浴槽に好んで用いられる。構造材、家具としてもよく用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒノキ
ひのき / 檜
[学]Chamaecyparis obtusa (Sieb. et Zucc.) Endl.

ヒノキ科の常緑高木樹。幹は直立し、大きなものは高さ50メートル、径2.5メートルに達する。樹冠は密な卵形で先端は円形をなす。樹皮は赤褐色で外面は灰色を帯び、平滑で縦に裂け、やや幅の広い長い裂片となってはげる。葉は鱗片(りんぺん)状で交互に対生し、先は丸く、表面は濃緑色で、近縁種のサワラにあるような腺点(せんてん)はない。葉裏は上下左右の葉の接するところに白色の気孔線があり、Y字形をなす。雌雄同株。4月、開花する。雄花は紫褐色、多数ついて広楕円(だえん)形をなし、鱗片内に葯(やく)が3個ある。雌花は紅紫色で枝の先端につき、球形で長さ3~5ミリメートル、雄花より大きく、鱗片内に胚珠(はいしゅ)が4個ある。球果はほとんど球形で径0.8~1.2センチメートル、初めは緑色であるが、10~11月に熟して赤褐色となる。種子は卵形で光沢のある赤褐色、左右にやや幅の狭い翼がある。海抜10~2200メートルの山地に生え、福島県以西の本州から九州(屋久(やく)島)に分布する。
 木曽(きそ)地方のヒノキ林は古くから著名で、日本三大美林の一つに数えられる。スギに比べると成長は遅いが、比較的土地を選ばずに育ち、かつ材価が高いので、スギに次いで多く造林される。福島県以北、北陸地方の寒地や、四国、九州の暖地では生育がよくない。山の中腹の、やや乾燥ぎみの所が適地である。
 材は、辺材は淡黄白色、心材は淡黄褐色または淡紅色、木目は通直、緻密(ちみつ)で狂いが少ない。堅さは中くらいで加工しやすく、表面の仕上げはきわめて良好で、光沢があり、香りもよい。保存性が高く、よく水湿に耐え、比重は0.44で軽く、日本建築の材としては第1位の材である。建築、土木用、船、器具、彫刻、その他用途が広い。樹は庭園樹、盆栽、生け垣などに利用する。[林 弥栄]

文化史

福井県の鳥浜(とりはま)貝塚から、縄文前期の湖中に立てていた桟橋のヒノキの杭(くい)が多数出土した。鳥取市布勢(ふせ)の縄文後期の遺跡からはヒノキの繊維で編んだ籠(かご)がみつかっている。ヒノキの語源は火の木で、錐(きり)にしてもみ、火をおこすから(『大和本草(やまとほんぞう)』)、といわれる。ヒノキには精油が1%ほど含まれ、かつて火鑽臼(ひきりうす)(発火台)、火鑽杵(きね)(発火棒)としてヒノキが使われた。現在も出雲(いずも)大社の火継(つ)ぎ神事や伊勢(いせ)神宮の神饌(しんせん)のための火おこしにはヒノキの火鑽臼が残る。これらのことからもヒノキは火と縁が深い。ところが、火は古代の音韻では乙類で、一方、檜(ひ)(万葉仮名では比)は甲類であり、ヒノキの語源を火の木とする説は成り立たないとする見方もある。ヒノキは日本を代表する質の高い建材で、伊勢神宮の神殿はヒノキでつくられ、内宮、外宮、別宮あわせて、1万5000本ものヒノキが使用されている。[湯浅浩史]

民俗

『日本書紀』神代巻上に「檜は以(もっ)て瑞宮(みづのみや)を為(つく)る材とすべし」、また『枕草子(まくらのそうし)』に「檜の木、真竹近からぬものなれど、三葉四葉の殿づくりもをかし」とあるように、往古よりヒノキは建築の良材として知られていた。とくに樹皮は檜皮(ひわだ)と称して屋根を葺(ふ)くのに用いられ、銘木として知られる信州木曽(きそ)のヒノキは、木曽七木の一つとして留木(とめぎ)とされ、江戸時代にはその伐採が禁じられていた。このほか、ヒノキダマといって樹皮を削って編んだ笠(かさ)(飛騨(ひだ)地方)や、材を剥(へ)いで編んだ晴雨兼用の檜笠(ひがさ)(ヒノキガサともいう)が各地でつくられた。富山県などでは白太(樹皮を剥いだ白色の部分)を用いて粗布を製した。ヒノキの伝説には「泰澄(たいちょう)大師の金剛杖(づえ)檜」というのがあり、大師が加賀(金沢)の白山に登るとき携えた金剛杖を地に挿すと成長してヒノキになったというが、現在では朽ちて残っていない。滋賀県北西部の高島市朽木(くつき)では、正月の総参りの儀式が終わると神役(しんやく)からヒノキの小枝をもらい、これを苗代(なわしろ)作りのときに田の畦(あぜ)に挿して豊作祈願するが、熊本県芦北(あしきた)町佐敷(さしき)では、正月のどんど焼(左義長(さぎちょう))のとき、だれの山でもかまわずに入っていってヒノキの枝をとり、それを焚(た)いた燃え残りの枝を畑に立ててモグラよけにする。[大藤時彦]

文学

早くは「ヒ」とのみよばれていたが、のちにヒノキの形で一語となる。記紀など上代の文献からすでに数多くみられる。檜の林や檜の生えている原野を「檜原(ひはら)」といい、「鳴る神の音のみ聞きし巻向(まきむく)の檜原の山を今日見つるかも」(『万葉集』巻7)などと詠まれ、後世まで歌語として引き継がれていく。『枕草子(まくらのそうし)』「花の木ならぬは」の段に「檜(ひ)の木、またけ近からぬものなれど、三葉四葉(みつばよつば)の殿造りもをかし……」とある。檜は用途も多く、「檜垣(ひがき)」(『源氏物語』「夕顔」)、「檜皮葺(ひわだぶき)」「檜扇(ひおうぎ)」(『枕草子』)、「檜笠(ひがさ)」(『宇治拾遺(しゅうい)物語』巻8)などとみえる。[小町谷照彦]

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