水晶・水精(読み)すいしょう

精選版 日本国語大辞典 「水晶・水精」の意味・読み・例文・類語

すい‐しょう ‥シャウ【水晶・水精】

〘名〙
① 透明な石英結晶。ガラス光沢をもち、成分は無水珪酸。六方晶系。主として六角柱状でペグマタイトや石英鉱脈中に産する。不純物や結晶構造のゆがみによって、草入水晶・綿入水晶などのような特殊な外観をもったり、また、紫・黄・黒・桃色などを呈したりする。装飾・光学機材・通信用機器・印材などに用いられる。水玉(すいぎょく)すいそう
※往生要集(984‐985)大文二「水精池底瑠璃沙、瑠璃池底精沙」
※能因本枕(10C終)二〇八「月のいとあかき夜、川をわたれば、牛の歩むままに、すいしゃうなどのわれたるやうに、水の散りたるこそをかしけれ」
太平記(14C後)九「水精(シャウ)の念珠手に持て」 〔国語注‐楚語・昭王
② 植物「すいか(西瓜)」の異名
風俗画報‐九九号(1895)飲食門「西瓜の異名を挙ぐれば左の如し 寒瓜 水晶 蒼玉餠」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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