精選版 日本国語大辞典 「然・爾」の意味・読み・例文・類語
し‐か【然・爾】
〘副〙 (指示語「し」に接尾語「か」の付いたもの。物をさし示し、感動的意味が伴う)
① そのように。そのごとく。さように。かように。
② (「しかあり」「しかなり」の形で) そうである、もっともだ、たしかだ、この通りだ、などの意に用いる。
※蘇悉地羯羅経延喜九年点(909)「過に於て既に耳(シカなり)。况や法に依りてをや」
※法華二十八品略釈延久二年点(1070)「相似たること既に爾(シカ)あり」
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「しか。宮も参り給ふべきよしおほせられき」
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