片寄(読み)かたよせる

精選版 日本国語大辞典 「片寄」の意味・読み・例文・類語

かた‐よ・せる【片寄】

〘他サ下一〙 かたよ・す 〘他サ下二〙
一方に集める。片方に寄せる。
※為忠集(鎌倉中か)「さみだれは朽木を流すみ山河まづおりあひてかたよせに鳧(けり)
② 一方へ整理しておく。かたづける。
浮世草子・好色一代女(1686)六「口鼻(かか)は奥の一間をかたよせて、暦張勝手屏風を引立」
半不輸所領などを一か所に集め、すべて不輸の所領としたり、当該地から全収取物を徴収できるようにしたりする。
高野山文書‐(年月日未詳)(鎌倉)三善善信太田荘雑事事書「兼又於加徴者、不片寄

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android