犬橅・仙毛欅(読み)いぬぶな

精選版 日本国語大辞典 「犬橅・仙毛欅」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ぶな【犬橅・仙毛欅】

〘名〙 ブナ科の落葉高木。本州、四国、九州の山地に生える。高さ二〇~二五メートル。樹皮は黒褐色で、いぼ状の突起が多い。葉の長さ五~一〇センチメートルの卵形または楕円状卵形で先がとがり、縁はやや波状で裏には白毛が密生し、側脈は九~一四対。初夏、黄色の花が長い柄の先に球形に集まって咲くが、雄花はたれ下がり、雌花は上に向く。実は堅い三稜(りょう)形の殻の中に二個ずつ生じる。材はブナに劣るが農具、建築、炭、薪(まき)などに用いる。くろぶな。いぼぶな。〔日本植物名彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android