白山長滝神社(読み)はくさんながたきじんじや

日本歴史地名大系 「白山長滝神社」の解説

白山長滝神社
はくさんながたきじんじや

[現在地名]白鳥町長滝

長良川の右岸、字杉山すぎやまに鎮座する。白山神社ともいい、祭神伊弉諾尊伊弉冊尊・彦火火出見尊。明治維新後の神仏分離まで長滝ちようりゆう寺と一体で、霊山白山信仰の美濃国の拠点であった。明治三二年(一八九九)火災にあい社殿焼失、大正年間に再建された。祭礼は一月六日と五月五日に行われ、前者は「六日祭」と称され、延年の舞が奉納されている。これは長滝寺の白山修験者が修正会に行っていたもので、慶安元年(一六四八)の美濃白山神社修正延年並祭礼鑑(若宮文書)に詳細が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白山長滝神社の言及

【白鳥[町]】より

…町域北部は白山国立公園,長良川流域は奥長良県立自然公園に含まれる。石徹白の杉は特別天然記念物に指定され,明治初年の神仏分離で長滝寺と分かれた白山長滝(ながたき)神社には多くの重要文化財がある。【上田 雅子】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」