社会的存在(読み)シャカイテキソンザイ

デジタル大辞泉 「社会的存在」の意味・読み・例文・類語

しゃかいてき‐そんざい〔シヤクワイテキ‐〕【社会的存在】

史的唯物論で、社会の経済的構造をなす生産関係総体。これが土台であり、社会的意識を規定するものとされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「社会的存在」の意味・読み・例文・類語

しゃかいてき‐そんざい シャクヮイ‥【社会的存在】

〘名〙 弁証法的唯物論で、人々が相互に結ぶ物質的な社会関係の総体をいう。人間の意識がこれによって規定されるというのが弁証法的唯物論の基本的立場である。

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世界大百科事典(旧版)内の社会的存在の言及

【社会意識】より

…後の用法はやや特殊なので,以下に述べるのは,はじめに定義した意味での社会意識についてである。
[社会意識と社会的存在]
 社会意識というものが存立するのはなぜであろうか,つまり,社会集団の成員が共通の意識を共有する傾向をもつのはなぜであろうか。それは,同じ社会集団に属する人間は,そのことによって,類似した生活経験を共有する確率が高いからである。…

※「社会的存在」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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