組織内民主主義(読み)そしきないみんしゅしゅぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「組織内民主主義」の意味・わかりやすい解説

組織内民主主義
そしきないみんしゅしゅぎ

組織内部の意思決定過程に一般構成員の広範な参加を保障しようとする考え方。共通目標を決定するとともに,その決定を遂行するという2重の目的をもつ組織にあっては,官僚制化によって民主的な過程がくずされる危険が常につきまとっている。特に,私的な結社から公的な組織体へと発展した政党において,この問題が最も鮮明に現れる。政党組織において「反対意見の自由」の不可欠性が繰返し説かれるゆえんである。またそこでは上記の二重の目的を同時に実現する必要がことのほか強く,共産主義を目指す革命政党の場合は民主集中制という方式がとられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android