絵奉書(読み)エボウショ

デジタル大辞泉 「絵奉書」の意味・読み・例文・類語

え‐ぼうしょ〔ヱ‐〕【絵奉書】

淡彩草花などを描いてある奉書紙。祝儀用。
錦絵にしきえの色刷りなどに用いられる上質の奉書紙。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「絵奉書」の意味・読み・例文・類語

え‐ぼうしょ ヱ‥【絵奉書】

〘名〙
① 唐、宋の詩箋(しせん)を模し、季節に応じた草花などをえがいた奉書紙。安永一七七二‐八一)の末年京都で考案され、享和年間(一八〇一‐〇四江戸に定着した。模様の浮き出しを最上品とし、肉筆のものはこれに次ぎ、版行のものはさらに次位とされた。
錦絵などの色刷りに用いられた良質の奉書紙。越前や伊予産のものが最上。

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