羽書(読み)ウショ

デジタル大辞泉 「羽書」の意味・読み・例文・類語

う‐しょ【羽書】

羽檄うげき」に同じ。
「―を頸に懸けたる早馬三騎、門前まで乗り打ちにして」〈太平記一一

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精選版 日本国語大辞典 「羽書」の意味・読み・例文・類語

う‐しょ【羽書】

〘名〙 (急用を示すために鶏羽をはさんだところから) 兵を至急に徴発したり、戦陣の急用を伝える檄文(げきぶん)をいう。羽檄(うげき)
※太平記(14C後)一一「羽書(ウショ)を頸に懸たる早馬三騎」 〔後漢書‐劉陶伝〕

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普及版 字通 「羽書」の読み・字形・画数・意味

【羽書】うしよ

羽檄。

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世界大百科事典(旧版)内の羽書の言及

【紙幣】より

…これは保証準備額の固定を避けた点で,より多く銀行主義的であるといえる。
[日本]
日本日本における広義の紙幣の発展史をみると,古くからの記録に残っているものには後醍醐天皇の時代(1319‐39)の楮幣(ちよへい),南北朝末期吉野地方の手形(組合札),慶長年間(1596‐1615)以後の伊勢の端書(はがき)(羽書),元和年間(1615‐24)の大坂の銀七分札(元和札),伊勢の丁銀札,堺の銀札など局地的な紙幣の発行がある。江戸中期以後,諸藩および旗本の封内で通用した国札(藩札),慶応年間(1865‐68)以後の幕府の金札の出現によって広範な通用力をもつ政府紙幣の発行をみる。…

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