羽檄(読み)ウゲキ

デジタル大辞泉 「羽檄」の意味・読み・例文・類語

う‐げき【羽×檄】

《昔、中国で緊急の触れ文に鳥の羽を挟んだところから》急を要する檄文げきぶん飛檄ひげき羽書うしょ。「羽檄を飛ばす」

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精選版 日本国語大辞典 「羽檄」の意味・読み・例文・類語

う‐げき【羽檄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 昔、中国で、文書に鳥の羽を付けて至急のしるしにしたところから ) 国家非常事態が発生して急に兵を徴集する時などに用いる文書。至急の檄文(げきぶん)。飛檄。羽書(うしょ)
    1. [初出の実例]「一歩不違。代淑景於羽檄」(出典本朝文粋(1060頃)一一・草樹暗迎春詩序〈紀長谷雄〉)
    2. 「北条安房のかみも、いそぎ甲山へ参陣せしむべきむね、羽檄(ウゲキ)を飛ばししかば」(出典:信長記(1622)一五下)
    3. [その他の文献]〔史記‐陳豨伝〕

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普及版 字通 「羽檄」の読み・字形・画数・意味

【羽檄】うげき

急を要するときの檄文。羽書。〔史記、陳伝〕上(しやう)曰く、~陳(ちんき)反し、~吾(われ)檄を以て天下の兵を(め)すも、未だ至るらず。

字通「羽」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の羽檄の言及

【檄】より

…至急に知らせる必要がある場合には,鳥の羽を挿して,飛ぶように早く行く意を示すこともあった。つまり〈羽檄〉である。【興膳 宏】。…

※「羽檄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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