背斜構造(読み)はいしゃこうぞう(英語表記)anticline

翻訳|anticline

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「背斜構造」の意味・わかりやすい解説

背斜構造
はいしゃこうぞう
anticline

地層褶曲すると,波打ったようになるが,その山型に曲っている部分をさす。背斜部の頂上を連ねた線を背斜軸,上下に重なったそれぞれの地層の背斜軸を連ねた面を背斜軸面という。この背斜軸面の傾きや,軸面の左右の地層の傾き具合などによって,褶曲の型を分類する。背斜の逆は向斜という。大規模な背斜構造があると,地形に影響が出て,一般に谷が形成される。これは背斜部に張力が働き,断裂断層を伴って弱線となるためである。なお,石油や天然ガスなどは,一般に背斜部に集積するので探査目安として重要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android