自ずから(読み)オノズカラ

デジタル大辞泉 「自ずから」の意味・読み・例文・類語

おの‐ず‐から〔‐づ‐〕【自ずから】

[副]《「おのつ(格助詞から」の意》
そのもの自体の力、成り行きに基づくさま。自然に。ひとりでに。おのずと。「この誤解は時が来れば自ずから解ける」
偶然。たまたま。まれに。
「―礎ばかり残るもあれど」〈徒然・二五〉
(下に仮定推測の語を伴って)もしも。ひょっとすると。万一
「―平家の事あしざまに申す者あれば」〈平家・一〉
みずから。
「―祈らずとも神ゐます宮のわたし浪風なみかぜもなし」〈滑・膝栗毛・四〉
[類語]自ずと独りでに自然

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