茂山千作(2世)(読み)しげやませんさく[にせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「茂山千作(2世)」の意味・わかりやすい解説

茂山千作(2世)
しげやませんさく[にせい]

[生]元治1(1864).9.27. 京都
[没]1950.2.5. 京都
能楽師,大蔵流狂言方。彦根藩に仕えた茂山家9世千四郎正虎の次男。幼名市蔵。父の没後 1888年 25歳で 10世を継ぎ,千五郎正重と名のる。 83歳で隠居,長男真一に千五郎を譲り,父の別名千作 (9世は禁裏能では実家の姓をとり佐々木千作といった) を継ぎ『庵の梅』を演じる。よく流儀の発展に努め,晩年は目が不自由であったが,洒脱な芸風持主名人といわれた。

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