蛙壺黴症(読み)カエルツボカビショウ

デジタル大辞泉 「蛙壺黴症」の意味・読み・例文・類語

かえるつぼかび‐しょう〔かへるつぼかびシヤウ〕【×××黴症】

ツボカビ一種であるカエルツボカビによって起こる感染症。カエルなどの両生類が感染すると大量死を招くことがある。人間には感染しない。アフリカから輸出されたアフリカツメガエルとともに世界中に伝播したとされる。水を介しても広がるため、室内なら消毒も可能だが、野外に放出されると根絶は不可能。
[補説]日本でも平成18年(2006)12月にペットの外国産カエルで発症を確認、翌年6月に野生のカエルで初の感染例が報告された。拡散すると在来の両生類に深刻な影響を及ぼすことが予想され、生態系のバランス破壊が懸念されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android