複製・覆製(読み)ふくせい

精選版 日本国語大辞典 「複製・覆製」の意味・読み・例文・類語

ふく‐せい【複製・覆製】

〘名〙 もとのものと同じものをつくること。また、そのもの。
① 著作物を、印刷・写真・複写録音・録画その他の方法により有形的に再製すること。
※著作権法(明治三二年)(1899)一条「著作権者は著作物を複製するの権利を専有す」
写本刊本などをそのままの形に再製すること。翻刻に対していう。
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉東西愛書趣味の比較「研究物として唯内容の正味だけを覆印したものと、版式排印から外装まで一切原本通りに複製したものと」
原形を忠実に模して再製すること。模造模作
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生と虚空「あの中の水天の復製を見ながら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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