西収(読み)サイシュ

デジタル大辞泉 「西収」の意味・読み・例文・類語

さい‐しゅ【西収】

せいしゅう(西収)」に同じ。
「春は東作のおもひをわすれ、秋は―のいとなみにも及ばず」〈高良本平家・一〇〉

せい‐しゅう〔‐シウ〕【西収】

《「西」は秋の意》秋の収穫。→東作
「東作の業、力を励ます、―の税、たのもしく見ゆ」〈海道記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「西収」の意味・読み・例文・類語

せい‐しゅう ‥シウ【西収】

〘名〙 (「西」は秋の意) 秋の作物のとりいれ。秋季の収穫。さいしゅ。せいしゅ。
本朝無題詩(1162‐64頃)四・暮春即事〈藤原明衡〉「東作宜誇千戸富、西収予悟万方寧」
源平盛衰記(14C前)四一「春は東作企てを忘れ、秋は西収(セイシウ)の営みを棄てければ」

さい‐しゅ【西収】

〘名〙 (「西」は「秋」の意) 秋の収穫。転じて、農事。せいしゅう。さいしゅう。→東作
平家(13C前)一〇「春は東作のおもひをわすれ、秋は西収(サイシュ)(高良本ルビ)のいとなみにも及ばず」

せい‐しゅ【西収】

※屋代本平家(13C前)一〇「春は東作の思を忘れ、秋は西収(セイシュ)の営(いとなみ)にも及ばず」

さい‐しゅう ‥シウ【西収】

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