要脚(読み)ヨウキャク

デジタル大辞泉 「要脚」の意味・読み・例文・類語

よう‐きゃく〔エウ‐|ヨウ‐〕【要脚/用脚】

世間を回り歩くものの意》
ぜに料足。おあし。〈文明本節用集〉
費用。必要な経費。また、それに充てる品物
毎年維摩会ゆいまゑの―たるのみにあらず」〈太平記・三九〉
税金分担金
寺道場に―をかけ、僧物施料をむさぼる」〈太平記三五

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精選版 日本国語大辞典 「要脚」の意味・読み・例文・類語

よう‐きゃく エウ‥【要脚・用ヨウ脚】

〘名〙 (「脚」は足で、世間をまわり歩くものの意)
① 銭(ぜに)。料足。おあし。
※蓮成院記録‐延徳二年(1490)閏八月一四日「馬〈一疋〉・太刀〈一振〉・服巻〈一両〉・要脚〈百貫文〉、御親子同篇に進上
必要経費。費用。また、費用にあてるもの。
※園太暦‐貞和元年(1345)七月九日「土打段米事、止両門跡之、為造営要脚奉行之由、所大安招提両寺也」
租税として納める金銭。税金。
※太平記(14C後)三五「又寺道場に要脚(ヨウキャク)を懸け僧物施料を貪る事を業とす」

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