路上観察(読み)ろじょうかんさつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「路上観察」の意味・わかりやすい解説

路上観察
ろじょうかんさつ

身の周りのあらゆる事物観察の対象として,無目的かつ無意識的な路上の物件の面白さをあるがままに観察しあるいは採集する行動,フィールドワーク。 1986年に赤瀬川原平藤森照信,南伸坊らを中心メンバーに路上観察学会を結成。その調査研究は今和次郎,吉田謙吉考現学の視点を原点森羅万象を対象とする。たとえば,ハリガミ,マンホールフタ超芸術トマソンセーラー服,建物のカケラ,壺庭などなど,現代的機能からズレたものの面白さに照明を当て,現代的価値観の相対化を行なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android