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考現学 こうげんがく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

考現学
こうげんがく

社会のあらゆる分野にわたり,生活の変容をありのままに記録し研究すること。古物研究を専門とする考古学に対し,現代学,モダノロジーとも呼ばれる。日本で発達した学問で,大正末期に今和次郎らによって提唱された。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

こうげん‐がく〔カウゲン‐〕【考現学】

現代の社会現象を調査・研究し、世相や風俗を分析・解説しようとする学問。考古学をもじった造語。モデルノロジー

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大辞林 第三版の解説

こうげんがく【考現学】

〔考古学に対する造語〕
現代の社会の風俗を、場所・時間を定めて組織的に研究し、分析・解説しようとする学問。1930年(昭和5)、今和次郎らが提唱。モデルノロジー。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

考現学
こうげんがく

モデルノロジーmodernology。「考古学」に対する概念としてつくられたもの。すなわち、考古学は古代の遺物や遺跡によって人類の古文化を研究する学問であるが、これに対し、現代の社会現象や風俗世相を調査、記録、考察しようとするのが考現学であった。日本の最初の考現学の提唱者は、第一次世界大戦後の世相を調査、記録しようとした今和次郎(こんわじろう)で、1930年(昭和5)に吉田謙吉と共編した『考現学(モデルノロジー)』が、古典的代表著述となった。そして、「考現学」というものが当時一種のブームになったことも事実である。今和次郎らは民家や民具の実測記録をつくることから出発し、現代社会風俗の、たとえば服装や服装品、あるいは室内における物の配置、公園や街の通行人の風俗などを細かに観察し、データをとったりスケッチしたりして、今日からみるときわめて貴重な記録を残した。同時に風俗研究の一つの方法を開拓した。しかしこれは、江戸期に原型ができ明治期に定型化された日本人の生活構造が、大正末から昭和にかけて大きく変貌(へんぼう)する時代に焦点をあてて、花咲いたものであった。
 1960年代以後の日本人の生活構造は、高度経済成長、工業社会化によって旧来のものが崩壊した。したがって、現代に対する学問も、変貌を観察する「考現学」ではもはや追い付かず、生活そのものを選択、設計する「生活学」に移行している。[深作光貞]

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