旺文社日本史事典 三訂版 「郎党」の解説
郎党
ろうとう
「郎等」とも書いた。郎従ともいい,主人に対する部下のこと。惣領 (そうりよう) の一族である家子 (いえのこ) とともに,武士団を構成。中小武士団が棟梁 (とうりよう) のもとに結合したときには,中小武士団の長は棟梁の郎等となった。
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…家中は主家の名を冠して〈前田様御家中〉〈伊達家御家中〉〈尾州家御家中様〉などと呼ばれ,その所属の藩士または藩であることを示した。狭い範囲の同族結合である家内という家中本来の意味が,武士団の成長につれて拡大され,大名に臣従する家子(いえのこ)や新参服属の郎党までも含めて家中または家中衆と呼ぶようになったのである。家中には大名の一門,譜代,外様などの区別があり,身分格式の差別を伴った。…
…平安時代以後,特に諸国に下向する官人や,京・地方に住む武者に仕えた従者の一つ。〈ろうどう〉とも呼び,郎党とも書く。従者のうちでも地位の高い者を郎等といい,低い者は従類といった。…
※「郎党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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