精選版 日本国語大辞典 「采・賽・骰子」の意味・読み・例文・類語
さい【采・賽・骰子】
〘名〙
※源氏(1001‐14頃)若菜下「双六うつ時のことばにも、明石の尼君明石の尼君とぞ、さいは乞ひける」
② 「さいはらい(采払)」の略。
※雑俳・天狗七部集(1847)「飼て有る鬼見せる霊芝に麾かける」
③ 船具の一つ。棒の先によもぎをたばねて、采配(さいはい)の形をしたもの。艪(ろ)をこぐ時、艪ぐいが熱せられてはずれるのを防ぐため水を注ぐのに用いる。
※江戸繁昌記(1832‐36)初「賽、最も夏晩に盛也」
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