障泥・泥障(読み)あおり

精選版 日本国語大辞典 「障泥・泥障」の意味・読み・例文・類語

あおり あふり【障泥・泥障】

〘名〙
馬具一種。下鞍(したぐら)の小型の大和鞍水干鞍を使うとき、泥が飛びはね、衣服を汚すのを防ぐため、下鞍の間に垂らす大型の皮革晴天、軍陣、騎射の際にはじゃまになるので用いなかったが、のちに装飾用として、晴天の時にも用い、漆塗りの革を張るようになった。〔令集解(738)〕
※枕(10C終)二二〇「あふりいとたかううち鳴らして」
洒落本通言総籬(1787)二「『此いかはあをりじゃあねへか』『なに真いかさ、かな川だァみなさへ、此あついことを。あをりやするめいかだと安ひはな』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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