普及版 字通 「ア・あげまき・ふたまた」の読み・字形・画数・意味

3画
[字訓] あげまき・ふたまた
[字形] 象形
童子の髪を総角(あげまき)に結んだ形。
[訓義]
1. あげまき、両角の形に結んだ髪型、その髪型の小児・少女・道士・老人。
2. ふたまたの木の枝、先端がふたまたの形のもの。
3. 語詞として語頭につける。また、叫ぶときの擬声語。
4. いま、肉さし。
5. 注音符号のひとつ、aの音。
[古辞書の訓]
はわが国の古い字書にみえず、伊藤東涯の〔名物六帖、第二帖、人品箋〕に、中国の出典をあげて「
鬟・小女・小婢(コメラウ)・
頭・小鬟・女僕・
衣(コシモト)」などの語をあげている。
頭という語はわが国の「おちょぼ」というに近い。「おちょぼ」とは、小さな髪型をいう語であろう。古語では「あげまき」という。〔新
字鏡〕に「
角丱束髮、阿介万
(あげまき)」、また〔和名抄〕に「
角 辨色立
に云ふ、阿介
岐(あげまき)」とあり、〔崇峻前紀〕に「角子」、〔景行紀〕に「
角」の字を用いている。[語系]
・椏eaは同声。椏は〔玉
〕に「木の椏
(あさ)なり」とあって、ふたまたの意。〔広韻〕に引く〔方言〕に「江東、樹枝を言ひて椏
と爲す」とみえる。[熟語]

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角▶・
環▶・
鬟▶・
髻▶・
叉▶・
槎▶・
子▶・
枝▶・
雀▶・
頭▶・
童▶・
木▶・
戻▶・
路▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

