アイデ(読み)あいで(その他表記)Samuel Eyde

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイデ」の意味・わかりやすい解説

アイデ
あいで
Samuel Eyde
(1866―1940)

ノルウェーの電気技術者。1903年にクリスティアニア大学(現、オスロ大学)でビルケランとともに、高電圧によるアークを強い磁場によって直径180センチメートルの円盤状に広げた特殊なアーク炉(ビルケラン‐アイデ式アーク炉)を開発し、空気中での放電による高温窒素酸化法を工業化した。工場は1905年に操業を開始し、製品として得られた硝酸カルシウムはノルウェー硝石の名で販売された。だが、ノルウェーほど安価な電力の得られなかった他国では工業化されなかった。

[加藤邦興]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む