アインシュタインの光化学当量の法則(英語表記)Einstein's law of photochemical equivalents

法則の辞典 の解説

アインシュタインの光化学当量の法則【Einstein's law of photochemical equivalents】

1912年にアインシュタインの提案した法則光化学第二法則*光化学当量の法則*ともいう.「光化学反応において,一個の分子はただ一個の光量子のみを吸収して化学変化を起こす」というもの.1モルの分子が活性化されるのに必要なエネルギー

ENhν

となる.

この法則が,光化学第二法則*と呼ばれるのは,グロートゥス‐ドレイパーの法則*光化学第一法則*というのに対してである.実際の光化学反応の場合,必ずしもこの法則通りにならないのは,光量子を吸収した分子が蛍光燐光の形で,あるいは別の分子との衝突によってエネルギーを失う場合や,反応の結果多数の生成物が生じ,これをもとに連鎖反応が起きたりするからである.別名を,シュテルン‐アインシュタインの法則*ともいう.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android